こんにちは。
大阪事務所の濱島です。

新しい生活様式という新しい言葉をよく見かけるようになり、
変わってしまった日常にも次第に慣れ始めた今日この頃です。
先日、知人と話しているときに、
「当たり前が定着した頃合にその当たり前を根底から覆すような変化が
起きることはよくあり、変化が落ち着いた頃に文化は盛り上がる」
という言葉を聞きました。
きっと文化も経済も盛り上がるタイミングがくると思うので、
せめて今できるこの先の自分のためになるなにかを始めなければと考えています。

1今回もおすすめの本をご紹介します。
(シリーズ化していこうとひそかに目論んでいます)


フアン・ガブリエル・バスケス「物が落ちる音」松籟社

南米の作家の小説です。
世界文学の現在の中心地は日本でもアメリカでもなく、実は南米だったりします。
ノーベル文学賞に選出されている作家も南米出身の作家が多く、
隆盛の中心地ともいえる地域出身の作家です。
近代史とも現代史ともいえる出来事はあまり語られることがすくなく、
限られていますが語られないことには理由があり、
その理由について考えるきっかけにもなります。
やはり当たり前が崩された経験をもつ地域だから勢いがある作家が多いのかもしれません。

この作品は全体的にじっとりと重苦しく独特の湿度がまとわりつきます。
ジャングルにいるようなじめっとした湿気です。
それゆえに読みにくさはありますが、日本に生きていたら感じられない変革の情熱を感じることができます。
麻薬戦争と飛行機事故。
キーワードはこの二つであり、
はびこる暴力であり人生が強制的に変わっていかざるをえない人々がどう生きていくのかが描かれています。

小さな出版社から出されており、なかなか入手しにくい本ですが、
村上春樹がお好みの方にはおすすめです。

個人的に翻訳小説や海外ドラマを見ていると、人物が悪いことをしてもなかなか謝らず、
「仕方がないんだ」
というようなことを言ってやりすごしたり、
関係を修復したりすることがとても気になります。笑
ありがとうとごめんなさいは素直に言える人間でありたいですね。笑